はてさてなBLOG

日常とか趣味とか絵とか

読書記録No,1「宵山万華鏡」

たまに本を読むのですが、2週もすれば内容を忘れてしまう
ボケっぷりなので感想などをまとめてみたいと思います。

第一回は森見登美彦先生の「宵山万華鏡」です

ネタバレもあるかもしれないので、平気な方は続きを読むをどうぞ
そのまえに本日のお気に入り模写

f:id:mesokun:20160315190328p:plain

イカちゃん!

 森見登美彦先生の作品はアニメ「四畳半神話体系」から入り、

アニメ「有頂天家族」でより認識するようになり、活字も何作か読むほど好きな作家さんです。独特な文体と奇天烈な世界感が私は好きで、先日旅行で京都へいったのですが、完全に氏の影響を受けてのものでした。(本当に良かった...!)

 

氏の作品の多くの舞台は京都なんですが、この作品も京都を舞台、そして宵山を主軸に置いた短編集となっています。

~あらすじ~

一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は“宵山法度違反”を犯し、屈強な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは?(「宵山金魚」)目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)祇園祭宵山の一日を舞台に不思議な事件が交錯する。幻想と現実が入り乱れる森見ワールドの真骨頂、万華鏡のように多彩な連作短篇集。

 私が特に気に入ったのは「宵山劇場」。この作品の前章で起こる不可思議な出来事の舞台裏を描いたお話。主人公は振り回されながらも奮闘し、いやいやこなしていたむちゃぶりに次第にやりがいを見出すという内容です。森見先生のこういった描写は本当に面白い。主人公と同じように振り回される気のいい人物がでてくるのですが、されるがままに振り回される様がおかしくてたまらないww

 といったように笑えるエピソードは鉄板でしたが、この短編集ホラーテイストの作品もあって、個々にある謎の真相を別のエピソードと補完し合っていたり、一粒でなんども楽しめる作品でした。森見先生の引き出し(ジャンル)が詰まっていながら、リンクし合った一本の作品としてまとまったこの万華鏡のような短編集。森見先生初めての1冊としてもいいかもしれません。

 

記録というより宣伝になってしまった感がすごい...読書感想文は昔から苦手でした。
続けるうちに成立するように頑張ろう

 

では、また!

 

宵山万華鏡 (集英社文庫)

宵山万華鏡 (集英社文庫)